溜池山王の文化・歴史|江戸の人工池「溜池」と日枝神社に由来する駅名
情報確認日: 2026-09-11
地図・周辺情報
溜池山王という駅名には、この地域の歴史が直接残っています。港区の地名史によれば、溜池は慶長11年(1606年)頃、大名浅野幸長によって造られた人工の池で、江戸城防備の外堀の一部であると同時に、江戸南部へ水を供給する上水ダムとしての役割を持っていました。当時は現在の外堀通り周辺から赤坂見附方向へ広がる大きな水面で、浮世絵にも描かれています。その後、周囲の埋め立てと市街化が進み、明治時代以降に池は姿を消しましたが、「溜池交差点」などに名称が残っています。「山王」は駅北側にある日枝神社に由来します。日枝神社は江戸城と徳川家との関係が深く、山王祭でも知られています。現在の周辺は高層オフィスと国際ビジネスの街ですが、榎坂など旧地形に関係する坂名、神社、旧町名をたどることで、江戸から現代までの都市変化を実感できます。