(不動産コラム) 大都市でであう区画整備を行う地上げ屋の世界 「The、不動産屋」


□(不動産コラム) 大都市でであう区画整備を行う地上げ屋の世界 「The、不動産屋」

 

The、不動産屋といえる仕事は、地上げ屋です。地上げ屋というとバブル期に、かなりヤクザ風の不動産屋が、嫌がらせをして住民を追い出すというイメージがついて、悪いのですが、実は、地上げ屋は、地元に根ざして、土地の買収をすすめる不動産屋のことを言います。

 

不動産開発の大企業であっても、地上げ専門の地上げのプロに依頼しているケースも多く、都心部で不動産業をしているとそんな話を耳にします。ただ、そのような区画整理の地上げを専門的に行っている不動産のプロは、絶対に目立たないように近隣住宅の人に迷惑をかけないように、10年がかかりで仕上げるケースも少なくありません。

 

都心部の一等地でも、区画整備が追いついていない土地を買い集め、大きな都市開発できる土地に仕上げることを根出して、その土地に住み着いて、地上げ交渉を続けている不動産のプロがいます。これは、聞いた話ですが、地上げしたい区画の近隣住民に嫌われないためにその街に住み着いて、挨拶、街の掃除を行い、また、困っている近所の人を助け、話す機会を作り、土地の買い上げの交渉を行います。バックには、大手不動産デベロッパーの資金がついているので、地上げできるのですが、絶対に、そのようなことを行っていると口外しないことで作業をしている方もいます。

 

The 不動産屋といえる地上げを経験した不動産のプロの仕事についてその時の話を聞くと、いろんな人間ドラマを見ることができるという話を聞いたことがあります。一つの仕事が終わるのに10年かけて行うのが珍しくない地上げ区画整理の仕事ですが、区画整理が出来上がれば、大手デベロッパーからそれなりのコンサル費が入り、普通にいえば、生涯賃金といえるコミッションを手に入れることができます。

 

人の世界には、一つのことを仕上げるために、何十年も時間をかけて行う仕事というものがあります。

簡単ではないのですが、不動産の地上げの仕事というのも、ある意味、不動産業における大きな仕事の一つといえます。

 

仕上げたときは、達成感が大きと思います。